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映画制作

脚本からショットリストを組み立てる方法

2026年7月1日7 分で読了

絵コンテはショットがどう見えるかを示します。ショットリストは、それを実際に撮影させる書類です。助監督が現場で読み上げ、撮影監督が照合し、スクリプターが次に進む前にカバレッジが揃ったか確認する、順番と番号のついた一覧。これを飛ばすと、シーンはその日たまたま自然に思えた順で「押さえられ」、結果として、いったんバラした照明をもう一度組み直すことになります。

現場が実際に回せるリストの作り方を見ていきます。

ひらめきではなく、カバレッジから始める

シーンを読みながら思いついた順にショットを並べたくなります。それをやると、紙の上では完成して見えるのに編集で穴が開くショットリストができあがります。そうではなく、決まったチェックリストをシーンごとに当てていってください。

マスター。 シーン全体を押さえる一本。すべての俳優とすべての動きが収まる引きの画です。その日ほかに何も残らなくても、マスターがあれば編集者は何かをつなげます。

台詞のある人物それぞれのカバレッジ。 ミディアムか寄り。相手と画のサイズを揃えます。シーンの大半は実際にはここから切り出されます。

リアクション。 喋っていないほうの人物が、喋っているほうより多くを語っていることはよくあります。マスターがリアクションを十分に捉えているはずだ、と考えないでください。

インサート。 何かに伸びる手、スマホの画面、回る鍵。小さなショットですが、ほかがすべて不出来なテイクでも、編集でシーンを救うのはこれだったりします。

締めの画。 シーンがどう終わるか。どの絵で、誰の顔で、どのサイズで。マスターを四テイク撮ったあとではなく、その日の前に決めてください。

チェックリストをシーンごとに当てていくのは、思いつきで並べるより時間がかかります。でもそれが、ショットリストと願望リストの違いです。

物語順ではなく、セットアップ単位でまとめる

脚本は時間順です。ショットリストはそうであるべきではありません。シーンに必要なショットが出そろったら、次は画面に出る順ではなく、カメラポジションと照明のセットアップでまとめ直す作業です。

二つのシーンにまたがる三つのショットが、同じレンズ、同じ照明、ほぼ同じカメラポジションを共有しているなら、どのシーンのものかに関係なく続けて撮ってください。セットアップの変更にはそのつど時間がかかりますが、その時間は脚本のページ数には現れません。物語のビート順に並んだショットリストは、同じ部屋の同じ隅を一日に三度照らし直してくれと、静かに現場に頼んでいるようなものです。

ショットリストが撮影台本だけでは足りない理由もここにあります。「物語で何が起きるか」を「現場が何を、どの順でやって、それを撮るか」に変える層だからです。

現場が本当に必要とする情報を書く

「サラがリアクション」とだけ書かれた行は、現場では役に立ちません。助監督が読み上げられ、オペレーターが聞き返さずにフレーミングできるだけの情報が、各行に要ります。

  • サイズ: ロング、ミディアム、寄り、インサート。
  • カメラの動き: フィックス、パン、手持ち、ドリー。
  • レンズまたはおおよその焦点距離(撮影監督がそのやり方をするなら)。
  • フレームに入るもの: どの人物、セットのどの部分、前景と背景に何があるか。
  • 尺、あるいは芝居のビート: 単なる構図ではなく、そのショットのなかで何が起きればテイクとして成立するのか。

どれも詳細な文章である必要はありません。ショットリストはセットアップの合間に一目で読むもので、じっくり検討するものではありません。短くて具体的な行のほうが、照明を組むより読むのに時間がかかる詳細な行より優れています。

すべてのショットに番号を振り、二度と振り直さない

ショットはリストに追加された瞬間に番号を持ち、その番号は変わりません。スクリプター、DIT、編集者はいずれもテイクをショット番号で呼びます。制作の途中で番号を振り直したショットリストは、古い番号を参照していた書類をすべて壊します。すでに提出済みのカメラレポートやサウンドログも含めてです。

撮影中にショットを足すときは、既存の並びに割り込ませるのではなく新しい番号を与えてください。ショット14に、予定になかった付随のインサートが必要になったなら、それは14Aであって、以降のすべてをずらす15ではありません。

ゼロからではなく、シーン分解から組み立てる

ショットリストは準備の他の部分から独立してはいません。シーン分解の下流にあります。分解はすでに、そのシーンのすべての人物、ロケーション、小道具を教えてくれています。ショットリストは、その情報がカメラの判断に変わる場所です。そのうち誰にカバレッジを付けるのか、要素が画面に出てくる順はどうか、どの時点で何がフレームに入っているのか。

plotwellでは、ショットリストは手作業でまとめる別書類ではなく、シーン分解と絵コンテの隣にあります。シーンの分解を引き込めば、キャスト、ロケーション、要素のデータは打ち直さなくてもすでにそこにあります。絵コンテのコマを各ショット行に紐づければ、リストは技術的な情報と一緒にビジュアルの参照も持ち歩きます。ショット14を読み上げる助監督は、監督が描いたのと同じコマを見ていて、文字の説明から頭のなかで組み立て直してはいません。

こうして作ったショットリストは、準備の他の部分と自動的に同期し続けます。別の表計算ソフトで作ったリストは、シーンが改稿された瞬間からずれ始め、二稿前にシーンから消えた人物のショットを助監督が読み上げるまで、誰も気づきません。